中つ国の統治はオオクニヌシからアマテラスの孫ニニギに譲られました。ニニギは従者を連れ、中つ国の高千穂に降りそこを住居に決めました。
ニニギが高千穂に住居を決めたその頃、、、
出雲を離れ、諏訪に移り住んだタケミナカタでしたが、土地は荒れ果て毒蛇だらけ、とても人々が安心して暮らせる場所ではありませんでした。
タケミナカタは孤軍奮闘し、土地を豊かにするため懸命に働きました。
その姿に心を打たれたヤサカトメノカミという女神がいました。
ヤサカトメノカミの声は風のように爽やかで、野イチゴのような唇、雪のように白い肌をしたとても美しい女神でした。
タケミナカタとヤサカトメノカミは瞬く間に恋に落ちました。
タケミナカタはヤサカトメノカミを妻に娶り、2人で力を合わせ村人たちに農耕や養蚕の技術、馬の飼育や諏訪湖での漁の仕方などを教えました。
こうして人々の尊敬を集めたタケミナカタは、すっかり諏訪の土地に馴染み、22柱の子供にも恵まれ幸せな毎日を送っていました。
タケミナカタは武術の修行にも励み、いつの日かタケミカヅチと再会するのを楽しみにしていました。
ある年のことです。充実した毎日を送っていたタケミナカタですが、うまくいかないことがありイライラしていました。
ヤサカトメノカミはタケミナカタに声をかけました。
「タケミナカタ様、どうかなさいましたか?」
さぁ、この後どうなってしまうのか???
後編に続く!!
よう