~これまでのお話~~
高天原のアマテラスは、美しく発展した中つ国の統治を息子に任せたいと考えました。そこでオオクニヌシの元に使者を送りましたが、アメノホヒは懐柔されワカヒコは(既婚の身でありながら)オオクニヌシの娘シタテルヒメと結婚し、中つ国に居ついてしまいました。次の使者ナキメは、ワカヒコに射殺されました。アマテラスは「ワカヒコに邪心があればワカヒコに当たれ」と言って矢を中つ国へ投げ返すとワカヒコに命中し死んでしまいました。高天原に住むワカヒコファミリーは中つ国へ向かい、シタテルヒメと共に葬儀をおこないますが、そこにワカヒコのそっくりさんが現れました。ニセヒコは死者と間違えられたことに腹を立たせ、葬儀会場をめちゃくちゃにして空の彼方へ飛んでいきました。
ニセヒコが大暴れしたため、葬儀会場はめちゃくちゃになってしまいました。
そして、ワカヒコ父がいいました。
「はて?あのお方はワカヒコでなければいったい誰だったのだろうか?」
するとちょっと気まずそうにしているシタテルヒメが、突然歌いだしました。
「天界に住む若々しい機織り女が身に着けてる
美しい宝石を繋いだネックレス
その宝石が光り輝くように
二つの谷をも照らしてしまう
それがアジスキタカヒコネノカミなのよ」
シタテルヒメは、ニセヒコの正体は、力強く光輝く雷神のタカヒコネだと歌で紹介しました。
そして、つけ加えました。
「あの~、言いづらいんだけど・・・」
「タカヒコネは・・・」
「私のお兄ちゃんなの(ぽっ)」
それを聞いたワカヒコファミリーは驚きました。
「え、え、え~っ!!」
高天原に家庭を持ち、
独身と偽り、中つ国でマブい女神(シタテルヒメ)と結婚し、
その女神の兄はそっくりさんという・・・
ワカヒコ、わかりづらっ!!
よう