現在、当ブログでは古事記の「国譲り編」が進行中です。
昨日、FB上で「よくわからなくなってきました・・・」とのコメントを頂いたので、整理してみたいと思います。
■古事記の世界
古事記は主に、
①高天原(たかまのはら:天界)
②中つ国(なかつくに:地上世界)
③死の国(黄泉の国、根の国)
の3つの舞台で展開していきます。
■中つ国の統治者
このうち②中つ国を統治しているのがオオクニヌシです。
↑オオクニヌシさん
オオクニヌシの活躍により、中つ国はキラキラした豊かな国になったのでした。
■アマテラス統治権を欲しがる
中つ国の発展を高天原から見ていたアマテラスは、中つ国の統治を息子・オシホミミに任せたいと考えました。
↑アマテラスさん
↑耳が大きいオシホミミさん
しかし、中つ国の神々は荒ぶっておりオシホミミは「中つ国、こわ~い」と思い、アマテラスに「行きたくない」と言いました。
↑荒ぶる神々さん
■使者①アメノホヒ
そこで、高天原の神々は「どうすれば中つ国の統治権を平和的に譲ってもらえるか?」を議題に話し合いをおこないました。そして、中つ国の王であるオオクニヌシに使者を送り、交渉をおこなうことにしました。使者として白羽の矢がたったのがアマテラスの息子であるアメノホヒです。
↑赤い神のアメノホヒさん(独身)
■アメノホヒ懐柔される
意気揚々と中つ国に向かったアメノホヒでしたが、オオクニヌシの魅力に惚れ込み、中つ国で家庭を持ち住み着いてしまいました。
↑休日にリラックスするアメノホヒさん
■使者②ワカヒコ
「アメノホヒが中つ国で家庭を築いてしまったのは独身者だったからだ」と考えた高天原の神々は「次の使者は妻帯者の方が良い」と考え、ワカヒコを送りこみました。
↑ワカヒコさん
↑ワカヒコの妻ブ〇ゾンさん
■ワカヒコ、ウソをつく
大切な家族を高天原に残し、中つ国へ向かったワカヒコ。オオクニヌシはワカヒコを歓迎し宴会を開きました。ワカヒコはお酌をしてくれたオオクニヌシの娘シタテルヒメに夢中になってしまい「独身者だ」とウソをついてシタテルヒメと結婚し、中つ国に居ついてしまいました。
↑自分に正直なワカヒコさん
そして、「オオクニヌシの娘と結婚したんだから、いずれ中つ国の統治者に・・・」という野望を抱くようになりました。
↑意外と出世欲の強いワカヒコさん
■使者③キジのナキメ
ワカヒコを送ってから8年が経過しましたが音沙汰がありません。そこで高天原では再び会議をおこない、キジのナキメをワカヒコの元に送りました。
↑キジのナキメさん
(ナキメってメスだと思うんです。メスのキジって茶色くて地味なんですよね、本当は)
■ナキメ死す
ワカヒコの元に辿り着いたナキメでしたが、ワカヒコは弓矢を使いナキメを射殺してしまいました。その矢は空高く飛び高天原まで届きました。
↑かわいそうなナキメさん
■ワカヒコ容疑者
ワカヒコの放った矢は、高天原まで届きました。血の付いた矢を見つけたアマテラスは「ワカヒコに邪心があればワカヒコに当たれ!」と言って、矢を中つ国へ投げました。
■ワカヒコ死す
アマテラスが投げた矢は、猛スピードでワカヒコの元に飛んでいき、ワカヒコの胸を突き刺しました。そしてワカヒコは死んでしまいました。
これまでのお話、整理できたでしょうか?
では、また来週!!皆さん、素敵な週末をお過ごしください。
ついしん
日曜日に埼玉の小川町で「古事記スクール」をおこないます。
イラストだらけのテキストを使い、90分で古事記をばっちりインストールしちゃいますよ。お近くの方はぜひお越しください('ω')
【古事記スクール~埼玉小川町~】
日 時:3月26日(日)14:00~16:00
場 所:ベリカフェ(小川町駅より徒歩2分)
会 費:3,500円(美味しいおやつとお茶付き)
連絡先:umi.hitsuji88★gmail.com(★を@に変えてご連絡ください)
ベリカフェさん
https://tabelog.com/saitama/A1105/A110605/11021777/dtlmap/