オオクニヌシvsアメノヒボコ、大決戦の終焉
~これまでのお話~
オオクニヌシは、国造りのため兵庫県の宇頭川(うずかわ:現在の揖保川)を訪れた時、アメノヒボコという異国の神に出会いました。オオクニヌシは警戒し、アメノヒボコを陸に上げませんでした。するとアメノヒボコは海の上に氷の塊を作り、その上で眠りだしました。オオクニヌシも丘の上で眠り始めました。翌朝、二人は目覚めると決着をつけるため、綱引きを始めました。しかし、なかなか勝負はつかず、綱引きは3日目に突入しました。
二人の綱引きは3日目になっても勝負がつきませんでした。
マッチョなアメノヒボコでしたが、オオクニヌシも国造りを通し、屈強な男神になっていたのです。
引かれては引き返し、引いては引かれ返し・・・
そしてついに、、、
ドッシーン!!
二人は綱から手を放し、同時に尻もちを付きました。
オオクニヌシとアメノヒボコは尻もちをついたまま、目を合わせました。
プ~ッ
オオクニヌシは、吹き出し大笑いを始めました。
つられてアメノヒボコも大笑いしました。
「あー、おかしい。アメノヒボコ、あなたは大した男だ!!」
そして、
「ここにつづらが6つある。3つずつを蹴って、つづらが落ちた土地をそれぞれの土地にしよう。」
と提案しました。
オオクニヌシの蹴ったつづらは、3つの土地に分かれて落ちました。
アメノヒボコの蹴ったつづらは、1つにまとまり但馬の国・出石(いずし:現在の兵庫県)に落ちました。
「よし、オレはあの土地に住むことにしよう。」
とアメノヒボコは言いました。
こうして二人の争いは終わり、すっかり仲良くなったのでした。
よう