~これまでのお話~
中つ国(なかつくに:地上世界)で八十神(ヤソガミ:オオナムヂの兄達)との戦いを制したオオナムヂはオオクニヌシと改名し国造りをスタートしました。モテモテのオオクニヌシは、領土を広げるたびにその土地の美しい女神と婚姻関係を結びました。一方、正妻のスセリビメはオオクニヌシが国造りと称して家を空けてばかりいたので、寂しい思いをしていました。
越の国(現在の北陸地方)でヌナカワヒメを口説くことに成功し、出雲の自宅へ帰ってきたオオクニヌシ。休む間もなく大和(現在の奈良県)へ出発する準備をしていました。
身体を鎧に通し、馬にまたがろうとしたときに、スセリビメが近づいてきました。スセリビメは嫉妬心が強く、オオクニヌシを独占したい気持ちでいっぱいでした。オオクニヌシはそんなスセリビメのことをちょっとウザく感じていました。
スセリビメは、寂しそうにオオクニヌシのことを見つめています。
~オレンジ色のニクいオレ~ 作詞作曲オオクニヌシ
黒い服を着て ポーズを決めたオレ♪
でも渋すぎて似合わない♪
青い服を着て ポーズを決めたオレ♪
これも渋すぎて似合わない♪
オレンジ色の明るい服を着て ポーズを決めたら♪
これはめっちゃ似合ってる♪
派手な衣装が似合うオレはスター♪
オレが歩けばみんな着いてくる♪
さぁ今日もそろそろ出発するよ♪
じっとなんかしてられないんだ♪
オレがいなくなっても♪
絶対に泣かないと言うけれど♪
あなたは泣くだろうハニー♪
大きな山にたった一本だけのススキのように♪
あなたはうなだれて泣くだろうハニー♪
朝雨が包む霧の中で♪
あなたはため息をつくだろうハニー♪
さて、これを聞いたスセリビメは何を思うのでしょうか・・・
よう