~これまでのお話~
八十神(ヤソガミ:オオナムヂの兄達)に命を狙われたオオナムヂは、中つ国(なかつくに:地上世界)を離れ、スサノオを頼り根の国へ身を隠しました。スサノオの度重なる試練を乗り越えたオオナムヂは、スサノオの娘・スセリビメを正妻に迎え、また根の国の宝を携え、中つ国へ帰ってきました。そして、兄達との戦いへ臨みます。
オオナムヂは、根の国から持ち帰った「生太刀(いくたち)」「生弓矢(いくゆみや」を準備しました。
そして武具を身に着けると、大声で叫びました。
「八十神達よ~っ!!」
「私はまだ生きているぞ!!」
「もう逃げも隠れもしない!!」
「さぁ、私はここにいるぞっ!!」
オオナムヂは自身の所存を八十神に知らせるため大声で叫びました。
八十神は行方不明になっていたオオナムヂが現れたことに大慌てしました。
八十神は命を落としても、行方不明になっても、その都度に復活するオオナムヂに恐れの気持ちを覚えました。
「あ、あいつ生きてやがったのか???」
「しぶといヤツだな・・・」
「実はすごいヤツなんじゃないのか?」
「いや、あわてることはない。」
「そうだ、また手を組んでオオナムヂを殺してしまおう。」
「そうだな、負けるはずがない。」
八十神は手を組み、オオナムヂをやっつけることにしました。
よう