『祭』の打ち上げの為、腕を振るい料理を作る大気都比売神(オオゲツヒメノカミ)。
その姿をそっと覗いたスサノオはびっくり仰天!!なんとオオゲツヒメは口や鼻、お尻から出した食材で料理をしていたのです。
カッとなったスサノオはオオゲツヒメを切り殺してしまいました。
【アマテラス岩戸に引きこもり事件】の原因となったスサノオは、ヒゲを剃り爪を切って禊(みそぎ)をおこなったばかりでしたが、またしても(それもあっさりと)罪を犯してしまいました。
ついに八百万の神々はスサノオを高天原(たかまのはら:天界)から追放することにしました。もう誰もスサノオを庇いきれなかったのです。
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というお話なのですが、普通に読むと「やれやれ、スサノオは乱暴者だなぁ…」ですよね。
が、僕はこの一連のストーリーをスサノオの【成長過程】という捉え方をしています。
オオゲツヒメを殺さなければ、好き放題暴れた挙句「まぁ反省してるようだし一緒にメシでも食おうや」と八百万の神々は許してくれるし、「お腹が減ったー」と言えば、自動的に美味しい料理が出てくるんです。でも、これでは赤ちゃんと同じです。ずーっそういうわけにはいかないのです。やはり自立しなくては。
さぁ、スサノオ、大人への階段を上り始めました!!
よう