コジキノキジ・フォーエバー①天地開闢~フトマニ
この世の始まりは、ドロドロモヤモヤ・・・
まるで味噌汁をかき混ぜたような混沌とした世界でした
気の遠くなるような時間が経過すると・・・
ドロドロは沈み、宇宙空間はスッキリと澄みました
味噌汁の味噌とスープが分離したような状態です。
すると、地上(味噌)と宇宙空間(スープ)の間から、キラッキラッと神様が現れ始めました
最初に現れた神様は
①アメノミナカヌシ
その名の通り、天の中心を司っています
続いて万物を生み出す
②カミムスヒ
③タカミムスヒ
という"ムスヒ"の神様が誕生しました
ムスヒとは"結び"のことで、あらゆるものを生み出す力のことです
例えば
"種×土×水"を結ぶと芽がでます。
"食材×火×水"を結ぶと料理ができます。
"石×木の棒"を結ぶと石斧になります。
これがムスヒの力です。
神様とはわかりやすく言うとエネルギーのことです
そのあとも続々と神様が誕生します
天空を持ち上げる神様(エネルギー)
天を支える神様(エネルギー)
地上を支える神様(エネルギー)
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様々な神様が現れ、どんどんこの世界が形成されていきました
こうして世の中の成り立ちが出来上がっていったのです
このブログでは、これらの神様をひっくるめて「宇宙の神様」と呼ぶことにします
そして、この世を成り立ちを支える宇宙の神様の最後に誕生したのが・・・
オノコロジマ誕生
宇宙の神様の誕生でこの世の成り立ちは出来ましたが、依然として地上(味噌)はドロドロとしていました
「どうしよう」
「なにか良い方法はないか?」
「オレにアイディアがあるぞ」
宇宙の神々は話し合いの末、イザナギ&イザナミ夫婦に地上を固めるよう命じました
宇宙の神々は、二人にアメノヌボコを手渡しました
「はーい!!」
イザナギとイザナミは天の浮橋に立つと、アメノヌボコをドロドロした地上に突き刺し、グルグルとかき混ぜました
こをろ~♪ こをろ~♪
心地よい音が響き世界を包みました
二人がアメノヌボコを引き抜くと、先端から雫が滴り落ち、それが固まりグルグルと回転を始めました
自ずから転がるオノコロジマの誕生です
僕たちの失敗
そして最初に天の御柱(あめのみはしら)という立派な柱と、住まいとなる八尋殿(やひろどの)を建てました
「イザナミ、ところでお前の身体はどうなってる?」
イザナミは答えました
「一か所だけ欠けているところがあります・・・」
それを聞いたイザナギは提案をしました
「オレの身体にはでっぱりがあるんだ
このでっぱりでお前の欠けた部分を塞いでみよう」
イザナミは答えました
「それはいいですね、やってみましょう」
しかし、イザナギはどうしていいかわかりませんでした
そこへどこからともなくセキレイが飛んできて、尻尾をピョコピョコと動かしました
(これだっ!!)
そして、天の御柱を右側から回るよう促し、自分は左側から回りました
柱を回ったところで二人は出会います
「なんて・・・」
イザナギが口を開こうとすると、イザナミがそれにかぶせてイザナギを称えました
「なんて素敵なイケメンかしら!!!」
すぐにイザナギも言いました
「なんて可愛い女性だろう(イザナミ、積極的だな・・・)」
そして二人は一つになりました
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すぐに二人は子供を授かりましたが、骨のないグニャグニャとした不完全のヒルコでした。二人はヒルコを葦舟に乗せ流しました
そして、もう一度チャレンジしましたが、次に生まれた淡島は、その名の通りすぐに泡となって消えてしまいました
二人は宇宙の神々に相談することにしました
「よし、ちょっと待っていてくれ」
相談を受けた宇宙の神々は、フトマニという占いをすることにしました
フトマニとは牡鹿の肩甲骨を炭火で焼き、そのひび割れ方を観て占う方法です
「む、結果が出たぞ!」
「どうやらイザナミの方から声をかけたのが良くないらしい・・・」
宇宙の神様のアドヴァイスを聞いた二人は、お礼を言って再びオノコロジマに降りていきました
⇒TO BE CONTINUED
イベントのお知らせ
平成31年2月17日
『日本の神様と仲良くなる~東京十社めぐり①~』
子連れOKの神社参りです。イラスト付きテキストで神様のことをわかりやすく解説します。
日時:平成31年2月17日(日)9:50~12:00
集合:9:50 千代田線赤坂駅5B出口
料金:2,000円(高校生1,000円、中学生以下無料、家族パック3,000円)
お申込み・お問い合わせ
Facebook→日本の神様と仲良くなる〜東京十社めぐり①〜
メール→umi.hitsuji88★gmail.com
(★を@にかえてください)
平成31年3月9日
『ようさんと古事記in倉敷』