~これまでのお話~
タマヨリを食事に誘ったウガヤは、大規模なプロポーズを開始しました
(思えばかわいそうな子よね…)
タマヨリビメはウガヤの歌う姿を見ながら、思いにふけりました
(母の正体はサメ…
しかも出産後にすぐに離れ離れに。
ウガヤはお姉ちゃん(トヨタマビメ)の顔も知らないん
だわ
父のヤマサチたまは立派な方よ。でも、いつも変な着ぐ
るみを被ってる変わり者。
名前だって…
産屋の屋根が噴きあがらないうちに生まれたからウガヤ
フキアエズだなんて…
それでもウガヤはグレることもなく
自分を受け入れてまっすぐ育ったわ)
タマヨリはハッとしました
(そうじゃないわ
今、見つめなきゃいけないのは
私の心よ)
・
・
・
・
(そうよ
いけないとは思っていたけれど
やっぱり私は
私は・・・
ウガヤのことが好きなんだわ)
タマヨリは静かに立ち上がると、ウガヤの方へ歩き出しました
(ずーっと押し殺していたわ
自分の気持ちを
ウガヤの母として生きようと
すべてを捧げようと思っていたわ・・・)
そして、マイクを持つと
を歌いだしました
よう