古事記スクール

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道案内の神、現る

~これまでのお話~

 

国譲りの使命を終えたタケミカヅチ高天原に戻り、フツヌシとタケハヅチに再会しました。  タケミカヅチ、フツヌシ、タケハヅチは、国譲りに従わぬ神を説得するためトリフネに乗り中つ国に向かいました。途中、「何か」を見つけたトリフネは急ブレーキをかけました。

 

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中つ国に向かう途中、「なんか」を見つけたトリフネは急ブレーキをかけました。

 

タケミカヅチはトリフネの背中から身を乗り出し、「なんか」に目を向け言いました。

 

「トリフネ、もう少し近づいてくれ」

 

トリフネは

 

「アイアイサ―」

 

と答えると、フワフワと「なんか」に近づいていきました。

 

近づくと少し小ぶりな「なんか」にタケミカヅチは声をかけました。

 

「オレは高天原から来たタケミカヅチ。そなたは何者か?」

 

すると「なんか」は答えました。

 

「これはこれは、タケミカヅチさん。お待ちしておりました。

 

 私は岐の神(クナドノカミ)と申します。

 

 オオクニヌシ様に言われ皆様の道案内をすべくお待ちしておりました。」

 

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タケミカヅチは言いました。

 

「おお、オオクニヌシ殿が。

 

 クナドノカミ殿、よろしくお願いします。」

 

「では、国譲りに納得していない神々の元へご案内いたしましょう」

 

クナドノカミはそう答えると、トリフネの先導を始めました。

 

 

よう