タケミカヅチvsタケミナカタ⑥
~これまでのお話~
高天原のアマテラスは、美しく発展した中つ国の統治を息子に任せたいと考えました。そこで中つ国の王・オオクニヌシの元に繰り返し使者を送りましたが、なかなかうまくいきません。そこで次の使者として武神タケミカヅチを送りました。オオクニヌシとオオクニヌシの180人の子供を束ねる息子のコトシロヌシは国譲りに好意的でしたが、タケミナカタは猛烈に反対しました。そこで国を賭けタケミカヅチとタケミナカタは勝負をすることになりましたが、二人の力は互角でしたが腕を氷に変化させたタケミカヅチにタケミナカタは驚きました。
腕を氷の剣に変化させたタケミカヅチ。
見たこともない術を目の当たりにし、タケミナカタは驚きました。
「あれほどの力を持っている上に、このような恐ろしい術まで体得しているとは…
今、何が起こっているのかさっぱりわからねぇ
タケミカヅチ・・・こいつ・・・
つ・・・強い!ほとばしるほど強い!!
今まで出会ってきた相手とは違う!
勝てぬ、今の俺では勝てぬ・・・」
「タケミナカタが恐怖してるッ!!」
タケミナカタは知ってか知らずかジリジリと後ずさりし、タケミカヅチから離れていきました。
タケミカヅチはドスンとその場に腰を降ろし大声で言いました。
「タケミナカタよ!!
どうやらオレの勝ちのようだな!!
さぁ国譲りに同意するか!???」
タケミナカタは口を閉じたまま、さらに後ずさりを続けました。
よう
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