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カリスマなオオクニヌシ

~これまでのお話~

 

オオクニヌシの国造りにより、中つ国(なかつくに:地上世界)はとても豊かで賑やかでキラキラとした国になりました。高天原にいるアマテラスは、息子のオシホミミに中つ国を統治させたいと考えましたが、中つ国では荒ぶる神々がザワついていました。そこで八百万の神々が話し合い、中つ国の統治者であるオオクニヌシのもとに、アメノホヒ使者として送ることにしました。中つ国に下ったアメノホヒは、オオクニヌシに面会を果たしました。

 

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(中つ国の王・オオクニヌシ…。いったいどんな男神なのだろうか…)

 

オオクニヌシと面会することになったアメノホヒはとても緊張していました。

 

そして、目の前にオオクニヌシが現れました。

 

緊張していたアメノホヒは、相手に隙を与えまいとすぐさま口を開きました。

 

オオクニヌシ殿。私は高天原使者としてやってきたアメノホヒと申します。さっそくご用件をお伝えします。この中つ国の統治についてですが・・・」

 

アメノホヒが中つ国の統治権を高天原に譲るよう伝えようとすると、オオクニヌシはその言葉を遮りました。

 

アメノホヒ殿。長旅お疲れさまでした。まあ、今日のところは難しい話はやめましょう。もう酒宴の準備は整っています。ぜひ高天原の話も聞かせてください。さぁ、みんな!!酒宴を始めるぞ!!」

 

「あ、しかし・・・」

 

アメノホヒが続けようとしたところに、お酒やごちそうが運ばれてきました。

 

「さあ、遠慮はいりません。今日は大いに楽しみましょう!!さっそくあなたの故郷である高天原の話を聞かせてもらえますか?」

 

オオクニヌシアメノホヒを大切な客人として迎えました。そこには、偉ぶった王のような横柄な態度など微塵もありません。

 

オオクニヌシは丁寧に丁寧にアメノホヒをもてなしました。 そして、アメノホヒはあっというまにオオクニヌシに惚れ込んでしまいました。

 

「なんと立派なお方だろうか!!!」

 

酒宴は大いに盛り上がり、オオクニヌシアメノホヒはすっかり打ち解け、仲良くなってしまいました。

 

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