荒ぶる神々
~これまでのお話~
オオクニヌシは全国を回り、国造りを進めました。こうして、中つ国(なかつくに:地上世界)はとても豊かで賑やかでキラキラとした国になりました。その賑やかな様子は、高天原(たかまのはら:天界)まで届いていました。高天原にいるアマテラスは「中つ国は私の子供が治めると良いんじゃないかしら?」と思いまいた。
アマテラスは中つ国の発展を高天原から眺めていました。
そして、中つ国を自分の子である天忍穂耳命(アメノオシホミミノミコト)に統治させたいと考えました。
アマテラスはオシホミミを呼び、言いました。
「オシホミミや、あなた、中つ国を治めてみない?」
オシホミミは言いました。
「お母さん、では中つ国の様子を見てみます。」
オシホミミは天の浮橋(あめのうきはし)という、高天原と中つ国の境目にある橋の上から中つ国を覗きました。
すると・・・
ドーーーーン!!!!
「え?なにあれ???ヤバいでしょ、絶対ヤバいでしょ!!!?」
「とてもじゃないがこんな国には住みたくない」と思ったオシホミミは、アマテラスの元に急いで戻り言いました。
「お、お母さん!!中つ国では荒ぶる神々が騒いでいます。私が治めることを快く思っていません。無理です、絶対に無理です!!」
オシホミミの話を聞いたアマテラスは、腕を組みしばらく考えました。
よう