~これまでのお話~
オオクニヌシは、国造りのため兵庫県の宇頭川(うずかわ:現在の揖保川)を訪れた時、アメノヒボコという異国の神に出会いました。オオクニヌシは警戒し、アメノヒボコを陸に上げませんでした。するとアメノヒボコは海の上に氷の塊を作り、その上で眠りだしました。オオクニヌシも丘の上で眠り始めました。
翌朝・・・
そして、二人はにらみ合いました。
勝負を決めなくてはならないと腹をくくったオオクニヌシは、
右足を上げドスン!!
左足を上げドスン!!
と四股を踏み、谷から大きな『綱』を取り上げるとアメノヒボコに向けて放り投げました。
すると、アメノヒボコも
右足を上げドスン!!
左足を上げドスン!!
と四股を踏み、綱を取り上げました。
そして、
綱引きがスタート
しました。
オオクニヌシがリードすると、負けじとアメノヒボコが巻き返します。
お互いの力は互角で、勝負は一向につきませんでした。
昼になり、夜を迎えても、勝負はつきません。
翌日になっても勝負はつきません。
綱を奪い合うこと、三日。まだ勝負はつきませんでした。
よう