ヤバそうな神、現る!!
~これまでのお話~
国造りの途中で、相棒のスクナヒコナに突然の別れを告げられたオオクニヌシ。そこへ海の果てから白く輝く神様がやってきて「私を祀れば国造りはきっとうまくいくだろう。」と言いました。オオクニヌシは言われた通り、白く輝く神様を三輪山の頂上にお祀りしました。常に白い輝く神様のサポートを受けていたことを知ったオオクニヌシは、勇気をもらい、さらに国造りを頑張ろうと決意しました。
中つ国(なかつくに:地上世界)を豊かにするため、国造りを進めるオオクニヌシ。
ある日、兵庫県の宇頭川(うずかわ:現在の揖保川)を訪れた時、小舟に乗って何者かが向かってくるのが見えました。
オオクニヌシは、
「ああ、またこのパターンか・・・」
と思いながら、小舟が近づいてくるのを待っていました。
小舟が到着したので、オオクニヌシは尋ねました。
「あなた様はどなたですか?」
「私は海の向こうの国・新羅からやってきた天之日矛(アメノヒボコ)という者です。わけあって、妻の阿加流比売(アカルヒメ)を探しているのですが、いつの間にかこの川に迷い込んでしまいました。」
アメノヒボコは続けて言いました。
「あなたはこの国の王・オオクニヌシ様ですよね?どうか私に一晩の宿を貸していただけないでしょうか?」
アメノヒボコは、目はギラギラしていて、とてもマッチョな姿をしていました。
オオクニヌシは、アメノヒボコをタダモノではないと感じ、ちょっと警戒しました。
そこでオオクニヌシは、
「いや、私も今この地に着いたばかりで、貸せる宿がないのだ。だから海の中で寝てはどうか?」
と答えました。
すると・・・
よう