大晦日というとで、これまでの古事記を総集編としてまとめてみました。
元旦から新章がスタートします(笑)
~天地創造~
この世の始まりは、あるのかないのかわからないようなドロドロモヤモヤとした世界でした。
気の遠くなるような時間が経ち、ドロドロは沈み、宇宙は澄みきりました。
ドロドロと宇宙空間の隙間から、様々な宇宙の神々が誕生し、世の中の成り立ちができました。宇宙の神々とは、"この世を成り立たせるエネルギー"のことです。
この世の成り立ちは出来ましたが、地上はドロドロとしたままでした。
宇宙の神々は話し合いの末、イザナギ・イザナミの夫婦に地上を固めるよう命じました。
イザナギ・イザナミは「天の沼矛(あめのぬぼこ)」でドロドロをかき混ぜました。矛を引き抜くと、先端から雫がしたたり落ち、やがて固まり「おのころ島」になりました。
~神産み~
イザナギ・イザナミはおのころ島に降りていき、まず島を生みました。そして、土や石、海や川、木や山・・・様々な神を生みました。森羅万象に神が宿るのが日本です。
しかし、イザナミは火の神を生んだ際、大火傷を負い死んでしまいました。
夫・イザナギは愛する妻を取り戻すため、黄泉の国へ向かいましたが、イザナミを連れ戻すことは出来ませんでした。
黄泉の国から戻ったイザナギは川で禊(みそぎ)をおこないました。禊をした際、左目から太陽の女神・アマテラス、右目から夜の神・ツクヨミ、鼻から荒ぶる神・スサノオが誕生しました。
イザナギは立派な神々が生まれたことを喜び、彼らに国の統治を任せ国造りを終えました。
~スサノオ大暴れ~
しかし、スサノオはイザナギの言うことを聞かず、国の統治をせず泣きじゃくっていたため勘当されてしまいました。
その後、スサノオは高天原(たかまのはら:天界)で大暴れた挙句、殺人罪を犯してしまい、中つ国(なかつくに:地上世界)に追放されました。
~ヤマタノオロチ~
中つ国の出雲に降り立ったスサノオは、ヤマタノオロチに苦しめられている夫婦とその娘に出会いました。スサノオはオロチを退治し、生贄寸前だったクシナダヒメと結婚しました。
スサノオは子も授かり、後にスサノオを系譜とする子孫が中つ国に増えていくことになります。しかし、スサノオは根の国(ねのくに:死の世界)に移住しました。
~因幡の白うさぎ~
時は流れ、スサノオから6代後の子孫にオオナムヂが誕生しました。
オオナムヂには、80人の兄がいました。ある日、兄達は因幡に住む美人で評判の良いヤガミヒメにプロポーズするため皆で旅に出ました。
荷物持ちとして同行したオオナムヂは、兄達から大きく遅れていました。
途中、傷ついた白うさぎに出会い、正しい治療法を教えました。白うさぎは「ヤガミヒメと結ばれるのはオオナムヂだ」と予言をしました。
うさぎの予言通り、兄達は全員フラれ、ヤガミヒメはオオナムヂを選びました。
嫉妬に狂う兄達は、オオナムヂの命を狙いまいた。2度も命を落としたオオナムヂは、スサノオを頼り根の国へ逃れました。
~スサノオの試練~
根の国に辿り着いたスサノオは、スサノオの娘・スセリビメと恋に落ち結婚しました。
結婚を認めたくないスサノオは、オオナムヂに試練を与え続けました。オオナムヂは、スセリビメやネズミの助けを借り試練を乗り越えました。
このままではいつか殺されてしまうと考えたオオナムヂは、スセリビメを連れ中つ国(なかつくに:地上世界)への駆け落ちを決意しました。
あとを追いかけたスサノオは、試練を乗り越え続けたオオナムヂを認め、二人にはなむけの言葉を送りました。
TO BE CONTINUED➡
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