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スサノオの嫌がらせⅣ

~これまでのお話~

八十神(ヤソガミ:オオナムヂの兄達)に命を狙われ根の国に逃れたオオナムヂ。根の国でスセリビメと結婚しましたが、スセリビメの父・スサノオから試練を与え続けられます。 豪火の試練を乗り越えたオオナムヂを、スサノオは居間に招き入れました。

 

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「シコオ、こっちへ来い」

 

居間でゴロリと横になったスサノオは、オオナムヂを呼び寄せました。オオナムヂが傍へ来ると・・・

 

「頭がかゆい。どうやらシラミがいるようだ。頭のシラミを取ってくれ」

 

と命じました。

 

オオナムヂはシラミを取るために、スサノオの頭に手を近づけ、髪をかき分けると・・・

 

ガサガサガサ・・・・

 

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スサノオの頭の中を動いているのは、シラミでなく不気味なムカデでした。

 

「どうしたシコオ?はやくシラミを取ってくれ」

 

スサノオの試練(嫌がらせ)は、まだ続いていたのです。

 

 

スセリビメは、それに気づくとすぐに居間を出ていきました。

 ・

「どうしたシコオ!!?早くしろっ!!」

 

躊躇しているオオナムヂにスサノオは声を荒げました。

 

「わかりました。今すぐに・・・」

 

そこへスセリビメが戻ってきました。そして、無言でオオナムヂに何かを手渡すと、目配せをしました。

 

スセリビメは、何を手渡したのでしょうか???

 

 

よう