〜これまでのお話〜
八十神(ヤソガミ:オオナムヂの兄達)に命を狙われ続けるオオナムヂは、ご先祖であるスサノオに助けを求め、根の国に逃れました。根の国に到着し須勢理比売(スセリビメ)に出会うとあっという間に二人は恋に落ち、結婚しました。そこへスセリビメの父親が現れました。
父親はオオナムヂに言いました。
「よく来たな、色許男(しこお:イケてるヤツという意。オオナムヂの呼び名)。オレは、スセリビメの父親・・・
『ス・サ・ノ・オ』だっ!!」
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「え、え、え~っ!!?」
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オオナムヂ
スサノオってオオナムヂの6代前のご先祖だよね?その娘ちゃんと結婚って???
時間軸がめちゃくちゃだ~っ!!さすが神っ!!
すぐに落ち着きを取り戻したオオナムヂはスサノオに挨拶をしました。
「お義父さん、はじめまして。中つ国からやってまいりましたオオナムヂです。実は兄達に命を狙われておりまして…スサノオ様にお力添えをいただきたく根の国を訪れました。どうぞよろしくお願いいたします。」
「ふんっ!!お前にお義父さんと呼ばれる筋合いはないな。まぁ長旅で疲れていることだろう。今、部屋に案内してやるから着いて来い。そして今日はゆっくり休め。」
スサノオはいきなり愛娘・スセリビメの結婚相手として現れたオオナムヂを快く思っていない様子でしたが、オオナムヂのために部屋を準備してくれると言います。
「ありがとうございます。」
オオナムヂは礼を言い、スサノオの後を着いていきました。
よう