~これまでのお話~
嫉妬に狂った兄達に命を奪われたオオナムヂは、母・刺国若比売(サシクニワカヒメ)の願いを受け入れた神産巣日神(カミムスヒノカミ)が送った女神の治療により生き返りました。しかし、再び兄達の罠にはまってしまいました。
バチーン!!
兄達の罠にはまり、木の間に挟まれたオオナムヂは死んでしまいました。
兄達は大喜びです。
「やった!!やったぞ!!」
「わーい、わーい!!」
「さすがオレの考えた作戦」
「いや、オレだし」
兄達はオオナムヂを放ったらかしにし、現場を後にしました。
しばらくすると、誰かがやってきました。
いったい何者でしょうか?????
そうです、オオナムヂの母・刺国若比売(サシクニワカヒメ)がやってきたのです。
「嗚呼、オオナムヂ、なんてことでしょう!!」
そして、必死に木の間からオオナムヂを引っ張りだしました。ぺしゃんこになったオオナムヂはペラッペラの紙のようでした。
「安心しなさい。私が助けてあげますからね(キリリ)。」
サシクニワカヒメは、今度は誰の力も借りず、自力で何とかオオナムヂを生き返らせました。どうやったのかはわかりませんが、母の愛のなせる業ですね。
こうしてオオナムヂは再び甦ったのでした。
よう
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