~これまでのお話~
八神比売(ヤガミヒメ)にプロポーズをするために旅に出た80人兄弟の八十神(ヤソガミ:オオナムヂの兄達)は、ついにヤガミヒメとの対面を果たしました。しかし、兄達は全員ヤガミヒメにフラれてしまいましたとさ。
「私はあなた達には嫁ぎません!!」
というヤガミヒメの言葉にズッコケた80人の兄達。しかし、その後に続く言葉にはもっとびっくりしました。
「私は!!」
「私は!!」
「私は、オオナムヂ様に嫁ぎます!!」
ドッギャギャーン!!
しばし呆然とする80人のお兄ちゃん達( ゚Д゚)
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「ちょ、待てよ…」
「だよな…」
「オオナムヂだって???」
「カ、カエルのしょんべんよりゲスなぁ~っ!!」
「服だってボロボロだし、靴はドロドロだぜ」
「汗臭いしなぁ」
「なんで寄りによって、こんな荷物持ちの末っ子野郎と結婚すんだよ!!」
ヤガミヒメは言いました。
「私にはオオナムヂ様の瞳は誰よりも澄んで見えます。遠く出雲からたった一人で皆さんの荷物を背負ってくるなんて、普通は出来ませんよ。誰だって怠け者より働き者に好意を持ちます。服はボロボロ?靴はドロドロ?それは身を粉にして働いた証ではありませんか?
それに大切な品々をオオナムヂ様に預けてしまったあなた方は、命をオオナムヂ様に預けてしまったも同然ではありませんか???
オオナムヂ様は、きっと弱いものに手を差し伸べ、いつか偉大な仕事を成し遂げることでしょう。」
ギギギギ、ギクッ!!
80人の兄達は、傷ついたうさぎにウソの治療法を教えたことを思い出していました。
ヤガミヒメはもう一度言いました。
「ですから、私はオオナムヂ様に嫁ぎます!!」
よう
12月5日(日)14:00~16:00 埼玉小川町
よろしくお願いいたします。