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178の白うさぎ②

オオクニヌシ・ブラザーズがプロポーズの旅に出かけたころ、隠岐島(おきのしま)に住む白うさぎはサメ達をだまし、サメの渡橋を完成させました。そして、念願だった気多(けた)の岬を目指し、ピョンピョンと渡り始めました。

 

kojikista88.hatenablog.com

 「1、2、3、4・・・」

「38、39、40、41・・・」

白うさぎはサメの背中を飛び跳ねながら、大声で数を数えました。

向こう岸が近づくたびに、胸が高鳴ります。

(嗚呼、もう少しだ!もう少しだ!!)

 

「175、176、177、178・・・」

だんだん数を数えるのも上の空になってきました。

 

「おい!うさぎ!!聞こえないぞ!!ちゃんと数えろ!!」

コワモテのサメが怒鳴りました。

 

そして、あと少しで到着という時に、白うさぎの気は完全に緩んでしまいました。

 

(よし!よし!やったぞ♪)

 

「おバカなサメ君達!!君達の数を数えるなんてウソさ。僕はこっちの岸に渡りたかっただけさ。渡橋になってくれてありがとう、ご苦労さーん♪」

 

「な・ん・だ・とっ!!」

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ガブリンチョ!!

 

「ぎゃ~す!!!!!」

 

白うさぎの悲鳴が海に響きました・・・

 

 

よう