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スサノオ、疫病から兄一族を守る

高天原(たかまのはら:天界のこと)で問題を起こし、一度は八百万の神々に許されたスサノオ。しかし、反省虚しく(?)すぐさま食の女神・オオゲツヒメを殺してしまいます。こうして罪を重ねたスサノオは、高天原を追放され中つ国(なかつくに:地上のこと)に下りることになりました。

 

その旅は過酷なものでした。腹ペコなうえ、暴風雨に見舞われずぶ濡れになりました。

 

クタクタになったスサノオは、お金持ちの巨旦将来(こたんしょうらい)の家を訪れ、一夜の宿を頼みました。しかし、巨旦将来はスサノオを門前払いしました。

 

それを見た巨旦将来の兄・蘇民将来(そみんしょうらい)は、スサノオを家に招きました。蘇民将来は弟・巨旦将来とは違い非常に貧しい暮らしをしていましたが、精いっぱいスサノオをもてなしました。

 

スサオノは蘇民将来に「オレはスサオノである」と自分の身分を明かし、茅の輪を渡しました。

 

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その後、村に疫病が蔓延しました。巨旦将来の一族は疫病で全員亡くなってしまいました。しかし、茅の輪を持っていた蘇民将来の一族はスサノオの力により、疫病を避けることが出来ました。

 

現在、6月と12月に神社で行われる【茅の輪くぐり】の起源となった物語です。スサノオは僕たちを疫病から守ってくれている神様なのです。

 

★この物語は僕が色々な信仰や神話を繋ぎ、わかりやすく創作したものです。詳しく知りたい方はご自身で調べてみてくださいね★

 

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