古事記スクール

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GO EAST!!

~これまでのお話~

タマヨリビメは、ウガヤの結婚の申し入れを受けいれました

 

kojikista88.hatenablog.com

 

こうしてウガヤとタマヨリビメは夫婦となりました

 

夫婦となった二人は、仲睦まじく暮らしました

 

「バーイシクル♪

 バーイシクル♪」

 

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 二人は時々、仕事の合間を縫って自転車に乗ってデートをしたりしました

 

リフレッシュしたのちは、一生懸命働きました

 

民のため、この国をよりよくしたいと願っていました

 

その姿は、多くの民の見本となりました

そして、時は流れ・・・

 

ウガヤとタマヨリビメは4人の子宝に恵まれました

 

4人兄弟の末っ子の名を

 

カムヤマトイワレビコ

 

と言いました

 

イワレビコは兄のイツセノビコと相談し、引っ越しすることに決めました

 

「うん、東がいいよ

 東を目指そうぜ、兄弟!!」

 

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Together We will start life new
Together This is what we’ll do


トゥギャザーしようぜ兄弟 新しい人生を始めるのさ
トゥギャザーしようぜ兄弟 それが僕らのやること

Go East Life is peaceful there
Go East  In the open air

東へ行こう そこはきっと平和さ~
東へ行こう 開かれた空気で~

 

イワレビコ達は大声で歌いながら、意気揚々と東を目指しました

 

 

よう

 

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伝説の夫婦~We are the FU-FU~

 ~これまでのお話~

まさかのウガヤの告白に、タマヨリビメアンサーソングを歌いました

kojikista88.hatenablog.com

 

マイクを持ったタマヨリビメは歌いだしました

 

ウガヤはピアノを弾き続けました

 

『私たちは母子よ

 でも実はあなたはお姉ちゃんの子

 

 私はあなたを一生懸命育てたわ

 全てを捧げるつもりだったの

 

 あなたが私を好きだなんて

 平成だったら大スキャンダル

 

 週刊誌がだまっちゃいないわ

 お茶の間の暇人たちもね

 

 私たちはただ、ひたすら行く

 前へ 前へ 進むだけよ

 

 もう自分にウソはつかないわ

 私もあなたが好きよ、ウガヤ

 

 We are the FU-FU,my son

 We are the FU-FU

 We are the FU-FU

 Of the Onokorojima~♪』

 

この演奏は夫婦になって初めての共同作業となりました

 

「お母さん・・・

 いや、タマヨリビメ・・・

 力を合わせて幸せな家庭を築こう

 そして、この国の民のために人生を捧げよう」

 

「わかったわ、ウガ・・・いえ、あなた

 全力であなたの力になるわ

 これからもよろしくお願いします」

 

ウガヤはタマヨリビメの左手を取ると

薬指に指輪をはめました

 

 すっ!!(指輪を嵌める音)

 

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タマヨリビメは左手のリングを眺めうっとりして言いました

 

「ステキだわ・・・」

 

こうしてウガヤとトヨタマは母子から夫婦になったのでした

 

全オノコロジマに生中継をしていたフミハルは感激の涙を流していました

 

「ウガヤは伝説になる!

 いや、この夫婦が伝説になるんだ!!」

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その頃、海の宮殿で中継を見ていたトヨタマはまさかの展開に腰を抜かしていました

 

「・・・・・・・・・・・・・

 

 妹に任せたのはしっぱいだったのかしら・・・」

 

 

よう

タマヨリ、ファーストラブ

~これまでのお話~

 

タマヨリを食事に誘ったウガヤは、大規模なプロポーズを開始しました

 

kojikista88.hatenablog.com

 

 

(思えばかわいそうな子よね…)

 

タマヨリビメはウガヤの歌う姿を見ながら、思いにふけりました

 

(母の正体はサメ…

 

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 しかも出産後にすぐに離れ離れに。

 

 ウガヤはお姉ちゃん(トヨタマビメ)の顔も知らないん

 だわ

 

 父のヤマサチたまは立派な方よ。でも、いつも変な着ぐ

 るみを被ってる変わり者。

 

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 名前だって…

 

 産屋の屋根が噴きあがらないうちに生まれたからウガヤ

 フキアエズだなんて…

 

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 それでもウガヤはグレることもなく

 

 自分を受け入れてまっすぐ育ったわ)

 

タマヨリはハッとしました

 

(そうじゃないわ

 

 今、見つめなきゃいけないのは

 

 私の心よ)

(そうよ

 

 いけないとは思っていたけれど

 

 やっぱり私は

 

 私は・・・

 

 ウガヤのことが好きなんだわ)

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タマヨリは静かに立ち上がると、ウガヤの方へ歩き出しました

 

(ずーっと押し殺していたわ

 

 自分の気持ちを

 

 ウガヤの母として生きようと

 

 すべてを捧げようと思っていたわ・・・)

 

そして、マイクを持つと

 

アンサーソング

 

を歌いだしました

 

 

 

よう

 

アイ・ウィル・ワイフ・ユー!!

~これまでのお話~

ウガヤは自分がタマヨリビメの実の子ではないことを知っていました

 

kojikista88.hatenablog.com

 

タマヨリビメは顔面蒼白になっていました

 

ウガヤは言いました

 

「お母さん・・・

 僕は真実を知ることが出来てうれしいのです

 だって・・・

 実の親子ではないのだから・・・

 恋愛だって許されるでしょう?」

 

タマヨリビメは黙ったままでした

 

ウガヤはレストラン内に設置されたグランドピアノに向かってゆっくりと歩きだしました

 

「エーオ!!

 エーエエエーーーオ

  オーライッ!!!!」

 

そして、椅子に腰を掛け鍵盤蓋を開け演奏を始めました

 

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チャンチャンチャン♪

チャンチャンチャン♫(イントロ)

 

『ママ~♪ 

 僕は不完全な産屋から生まれたハンパもの

 あなたはそんな僕を大切に育ててくれた

 

 ママ~♪

 本当のママは海のQueenっていうかサメ

 だから、たぶんあなたもサメだよね』

 

ウガヤは育てのママであるタマヨリビメと生みのママであるトヨタマビメに向け歌いだしました

 

!!ッ

 

「な、なんて美声だ!!」

 

スクープ狙いでレストランに張り込んでいたジャーナリストのフミハルは鳥肌が立つのを感じました

 

フミハルはすぐにカメラを回しました

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この映像は13機の衛星を通じ、全オノコロジマにライブ中継されました

 

もちろん、海の宮殿にも・・・

 

ウガヤの生みのママであるトヨタマビメはTVの画面にくぎ付けになっていました

 

『本当のママ~♪

 お元気ですか?僕は元気やっていますよ♪』

 

「うう、ウガヤ・・・

 立派になって・・・」

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トヨタマビメはウガヤに会えない寂しさと立派に成長した息子の姿に涙を流しました

 

父・ヤマサチも自宅でTVを見ていました

 

『パパ~♪

 クマの被り物は寝るときも外さないんですか~

 お風呂の時はどうですか~』

 

「おお、ウガヤ・・・」

 

 

ウガヤの歌う姿を見たヤマサチはトヨタマビメと過ごした青春の日々を思い出しました

 

そして声を殺して泣きました

 

 

『痩男~♪(ガリレオ~)

 痩男~♪(ガリレオ~)』

 

ウガヤは歌い続けました

 

 

コジキノキジのアクセス数はグングン上昇し100万アクセスを突破しました

 

ウガヤはピアノから立ち上がると

 

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ズンズン(足踏み)チャッ(手拍子)

ズンズン(足踏み)チャッ(手拍子)

 

三拍子を取り始めました(『We will rock you』調でお願いします)

 

そしてタマヨリビメに真剣な眼差しを向けシャウトしました

 

『I will 

 I will 

 wife you!!

 

 I will 

 I will

 wife you!!』

 

(オレが妻にしてやるぜ!!)

※文法は無視してください

 

ウガヤは21分間、歌い続けました

 

 

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詩吟ッ!! 

 

 

いつのまにかタマヨリビメの震えは止まっていました 

 

よう

ウガヤ、秘密を知る

~これまでのお話~

ウガヤは育ての母・タマヨリビメを食事に誘い、好きだ―!と告白しました

 

kojikista88.hatenablog.com

 

ウガヤの告白に驚いたタマヨリビメは頭が真っ白になりました

 

その衝撃は、フレディ・マーキュリーがメアリーに「自分はバイセクシャルかもしれない」と告白した以上のものでした

 

タマヨリビメは言いました

 

「だって・・・あなた・・・

 私はあなたのお母さんですよ」

 

ウガヤはタマヨリビメから目を逸らすことなく言いました

 

「お母さん、僕は知っているんですよ」

 

タマヨリビメはドキドキしながら言いました

 

「な、なにを知っているっていうのよ?」

 

タマヨリビメはたまらずウガヤから目をそらしました

 

ウガヤはカバンから雑誌をとりだしました

 

そして・・・

 

「これですよ!お母さん!!」

 

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ドッギャギャーン!!

 

ウガヤが取り出したのは、週刊文醜でした

 

「お母さんはお母さんじゃない!

   僕の本当のお母さんは海の宮殿にいるんだ

 海の宮殿のQUEENなんだ!」

 

タマヨリビメはその場に崩れました(食事してたんじゃないのかい…)

 

そして、言いました

 

「ま、まって

 そんな三流週刊誌の記事を信じちゃダメよ

 

 捏造よ、捏造っ!!

 

 日めくり捏造!!」

 

ウガヤは表情を変えずに言いました

 

「じゃあなぜそんなにショックを受けているのです?

 

 ニセの記事なら堂々としていればいい

 

 今のお母さんを見れば…

 

 この記事が真実だと言うことがわかる!」

 

タマヨリビメは全身から汗が噴き出すのを感じていました。

 

そして、ガタガタと震え出しました

 

 

よう