古事記スクール

日本人のOS古事記を全ての日本人に!! 小説、イラスト…カジュアルに古事記を広めます!講座や資料提供のご相談などお気軽にご連絡ください!!

タマヨリビメ、母になる

~これまでのお話~

 

育児に悪戦苦闘するヤマサチの元へ、義妹のタマヨリビメがやってきました

 

kojikista88.hatenablog.com

 

こうしてタマヨリビメの子育て生活が始まりました

 

ウガヤフキアエズ・・・

 

 今日から私があなたのお母さんよ

 

 安心しなさい、立派に育ててあげるから」

 

タマヨリビメウガヤフキアエズが生まれた産屋に目をやりました

 

「屋根を茅で葺き終える前に生まれてきたのね

 

 いつの時代でも茅の屋根を守るのは、私よ

 

 赤ちゃんのあなたは不完全の屋根のような存在かもしれないわね」

 

穴の開いた産屋の屋根を眺めたタマヨリビメ

 

ウブヤフキアエズを大きな屋根のような立派な男に育てようと決意しました

 

f:id:kojikista88:20181127212031p:plain

タマヨリビメは時に厳しく、愛情をたっぷり注ぎ子育てをしました

時は流れ・・・

 

ウガヤフキアエズは立派な青年に育っていました

 

そんなある日のこと・・・

 

 

よう 

 

kurashika.com

 

超絶人気!!

これを着れば今日から君もスサノオだ!!

スサノオマンパーカー発売中!!

https://up-t.jp/info.php?type=item&id=5be6d434481c8

 

f:id:kojikista88:20181111205042j:plain

ヤマサチ、さらば青春の光

~これまでのお話~

 

トヨタマビメの使者としてヤマサチの元を訪れたタマヨリビメタマヨリビメトヨタマビメがヤマサチのために詠った歌をヤマサチに伝えました

 

kojikista88.hatenablog.com

 

トヨタマビメの歌を聞いたヤマサチは号泣しました

 

トヨタマビメの変わらぬ愛に感動し、もう会えない切なさに胸が張り裂けそうな思いがしました

 

ヤマサチの脳裏にはトヨタマビメの思い出が次々と蘇ってきました

 

そして歌を詠いました

 

「沖(おき)つ鳥 

 鴨著(かもど)く島に我が率寝(いね)し

 妹(いも)は忘れじ 世のことごとに」

 

(沖にある鴨が集まる島(海の宮殿のこと)で

 一緒に寝た愛するトヨタマビメのことを

 忘れることはないだろう

 この命、尽きるまで・・・)

 

f:id:kojikista88:20181118205541p:plain

 

(アディオス、トヨタマ・・・・)

「お義兄たま」

 

タマヨリビメが口を開きました

 

「私は・・・

 

 お姉たまに赤ちゃんをしっかり育てるよう言われました

 

 これからの子育ては私に任せてください」

 

ヤマサチは頷きました

 

「うむ、頼んだぞタマヨリ

 

 ウガヤフキアエズを立派に育ててくれよ」

 

タマヨリは静かに頷きました

 

こうしタマヨリビメウガヤフキアエズの母となり、姉に代わり子育てをすることになりました

 

子育てから解放されたヤマサチは、国を良くするために仕事に専念することができるようになりました。

 

ヤマサチはトヨタマビメに会えない哀しみを埋めるように懸命に働きました

 

 

よう

 

大人気!!!!!

スサノオマンパーカー

絶賛発売中!!!!

f:id:kojikista88:20181111205042j:plain

こちらからお買い求めいただけます

スサノオマン│オリジナルTシャツを簡単自作・無料販売Up-T【最安値】

タマヨリビメ、語る

~これまでのお話~

 

ある日、海の通路を通りトヨタマビメの妹・タマヨリビメがヤマサチの元へやってきました

 

kojikista88.hatenablog.com

 

海の通路をてくてくと歩き、タマヨリビメがヤマサチの元へやってきました

 

「お久しぶりです、お義兄たま!!」

 

タマヨリビメは嬉しそうに挨拶をしました

 

「お久しぶり、タマヨリビメ

 

 少し大きくなったようだね

 

 元気だったかい?」

 

ヤマサチの問いに、タマヨリビメは頷きました

 

ヤマサチは続けました

 

「ところで、どうしてこっちの国へやってきたんだい?

 

 トヨタマビメは一緒じゃないのかい???」

 

タマヨリビメはことの経緯を話し始めました

 

「海の国へ帰ってきたお姉たま(トヨタマビメ)は、

 

 ひどく落ち込んでいました

 

 私と父のオオワタツミは、

 

 お姉たまのことをとても心配しました

 

 お姉たまは、いつも…

 

 お義兄たまと赤ちゃんのことを考えていたようです」

 

それを聞いたヤマサチの心は痛みました

 

タマヨリビメは続けました

 

「ある日、お姉たまは私を呼びました

 

 そしてこう言ったのです

 

 『私はヤマサチ様に正体を見られてしまった以上

 

  ヤマサチ様の所へ行くことはできないわ

 

  でもね、今でもヤマサチ様のことが大好きなの

  

  愛しているの

 

  そして、赤ちゃんのこともね

 

  きっとヤマサチ様は困っているわ

 

  だからね、タマヨリビメ

 

  私の代わりにヤマサチ様の元へ行ってくれないかしら?

 

  そして・・・

 

  赤ちゃんを立派に育ててくれないかしら?』」

 

それを聞いたヤマサチは必死に涙をこらえました

 

さらにタマヨリビメは続けます

 

「そして・・・

 

 お姉たまはお義兄たまにあてた歌を私に託しました

 

『赤玉は緒さへ光れど白玉の
 君が装(よそい)し貴くありけり』

(赤玉(琥珀)は、それを繋ぐ糸にも光を落とすけれど白玉(真珠)のような貴方のお姿はもっともっと尊いものです)』」

 

f:id:kojikista88:20181115202924p:plain

 

トヨタマビメの歌には、今でも変わらないヤマサチへの愛が込められていました

 

ヤマサチの涙腺は崩壊していました

 

 よう

 

【参加費無料】新嘗祭間近!!

日本人お米のことをお伝えします!!

【勝手に〜米フェスオンライン〜

 

f:id:kojikista88:20181115182814p:plain


日 時:11月21日(水)21:00〜22:00(予定)

募 集:10名(先着順。どなたでもご参加いただけます)

参加費:無料

必要なもの:スカイプ環境

あるとより良いもの:ヘッドセット(ヘッドセットがあると音声での参加が可能になります。ヘッドセットがない場合、チャットでの参加も◎)

※昨年とほぼ同じ内容になると思います(何を話したかあまり覚えておませんが…)



《参加方法》

11/21(水)12:00までに「スカイプID」をメールにてお送りください。

 

宛先➡umi.hitsuji88★gmail.com
(★を@に変えてメールしてください)


スカイプのダウンロードはこちらから
https://www.skype.com/ja/new/



《当日》

20:50 スカイプをオンラインにしてお待ちください(随時招集&PDF資料配布)

21:00 スタート

22:00 終了(予定)

 

 

 

海の通路、パッカーン

~これまでのお話~

 

トヨタマビメが海の国に帰ってしまい、ヤマサチのシングルファザー生活が始まりました

 

kojikista88.hatenablog.com

 

ヤマサチが子育てに悪戦苦闘しているある日のこと・・・

 

パッカーン!!

 

突如、波が割れ海の通路が現れました

 

それを見たヤマサチは喜びました

 

「これは海の通路!!

 

 トヨタマビメが帰ってくるに違いない!!」

 

ヤマサチは目を凝らし、海の通路のずっと先を見つめました

 

やがて人影が見えました

 

その人影はゆっくりと近づいてきます

 

「早く!早く!

 

 ワクワク♪」

 

ヤマサチの気は焦りました

 

「あ、そうだ!」

 

スチャッ!!

 

ヤマサチは天の声にもらった眼鏡をかけ人影を見てみました

 

「ん?あれはもしや???」

 

人影の正体はトヨタマビメではありませんでした

f:id:kojikista88:20181111203550p:plain

「あれは

 

 タマヨリビメじゃないか???

 

 ちょっと大人っぽくなったな

 

 それにしても、なぜタマヨリビメが???」

 

海の通路を歩いてきたのは、トヨタマビメではなく

 

トヨタマビメの妹のタマヨリビメでした

 

よう

 

 

 

古事記ファン必見!!

スサノオマンのパーカーが誕生しました!!

ぜひご覧ください(●´ω`●)

f:id:kojikista88:20181111205042j:plain

ご購入はコチラから!!

https://up-t.jp/info.php?type=item&id=5be6d434481c8&PHPSESSID=dba7va0ilikr81mh27aa3fge85

 

【残席1名】締め切り間近!!

『記念艦・三笠&軍港めぐりツアー』

記念艦・三笠に乗艦し、軍港めぐりクルーズ。

お昼は海軍カレーを食し、横須賀ドライブへ!!

 

スケジュール

08:40 横須賀中央駅集合

09:00 記念艦・三笠乗艦

11:00 軍港めぐりクルーズ出発

12:15 ランチ

13:15 レンタカー乗車

13:45 走水神社参拝…他

16:00 葉山しおさい公園(葉山御用邸付属邸跡地)

17:30 葉山ステーション(おみやげ)

18:30 横須賀中央駅解散

※行程・時間は変更になることがあります

 

料金:実費のみ

~参考~

三笠乗艦:¥600

軍港めぐり:¥1,400

葉山しおさい公園:¥300

レンタカー・ガソリン:人数で頭割り(¥2,000くらい/1人)

 

お申し込みは

umi.hitsuji88★gmail.com

まで(★を@に変えてください)

ヤマサチヒコ、名前をつけてやる

~これまでのお話~

 

正体を見られたトヨタマビメは、海の世界に帰ることになりました

 

 

kojikista88.hatenablog.com

 

ヤマサチに背を向けたトヨタマビメは、海の通路を通りすたすたと進んでいきました

 

そして、一度も振り返ることなく海の中に消えてしまいました

 

ヤマサチは追いかけようとしましたが、海の通路はあっという間に消えてしまいました

 

ポツン・・・

 

「こ、これからどうしよう」

 

ヤマサチは赤ん坊を抱っこしたまま呆然と立ち尽くしました

 

「オギャア、オギャア!!」

 

ハッ!!

 

赤ん坊の泣き声で、ヤマサチは我に返りました

 

「と、とにかくこの子を育てなければ!!」

 

突如、シングルファザーになったヤマサチの子育てがスタートしました

 

「おむつってこれでいいのかな???」

 

「今日のお昼は豚骨ラーメンだよ」

f:id:kojikista88:20181108054041p:plain

「ああ、ダメだ・・・

 

 豚骨ラーメン、嫌いなのかな?

 

 まったく…好き嫌いは良くないんだぞ!!

 

 嗚呼・・・

 

 オレだけではとてもじゃないが育児はできない

 

 トヨタマビメ、帰ってきてくれないかなぁ・・・」

 

その時です

 

リンリンリリンリンリンリリンリン♪

リンリンリリンリンリリリン♪

 

家の電話のベルが鳴りました

 

「もしかして、トヨタマビメかも!!」

 

ヤマサチは急いで電話に出ました

 

「シモシモ!!トヨタマビメ!!?」

 

しかし、電話の相手はトヨタマビメではありませんでした。

 

『は?

 

 私、日南市役所戸籍課の者ですが・・・

 

 お宅の赤ちゃん、出生届がまだ提出されていませんよ

 

 さっさと提出してくださいね、では』

 

ガチャ、ツーツーツー

 

「赤ん坊の名前・・・決めてなかった!!

 

 うーん、

 

 太陽の御子であるオレの子で・・・

 

 波打ち際に立てた産屋の屋根を

 

 鵜の羽と茅で葺こうとしたけど

 

 その前に生まれちゃったから・・・

 

 天津日高日子波限建鵜葺草葺不合命

 (あまつひだかひこなぎさたけうがやふきあえずのみこと )

 

 にしよう!!」

 

 (※本当はトヨタマビメが命名したことになってます)

 

こうして、ヤマサチヒコはその日の午後に出生届を提出しました

 

よう